水曜日のダウンタウン「モンスターハウス」最後はどうなる?#3考察
- ヒジカタ
- 2018年11月15日
- 読了時間: 10分
更新日:2018年12月6日
放送の度にネットは戦慄、阿鼻叫喚の、恐怖映像衝撃展開の連続……
「水曜日のダウンタウン」で進行中の企画「モンスターハウス」について、真面目に考察をしてみようと思う。
この企画についてよく知らない方のために概要を説明すると、「20代のイケてる男女+クロちゃんがシェアハウスで生活し、彼等の恋愛模様を見守る」という、言わばテラスハウスのような企画である。
考察の前に第3話までの内容を丁寧に確認していこう。
自分の記録用でもあるので、もういいぜという方は飛ばしてください。
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この企画は2018年10月3日放送のスペシャルにて「クロちゃんのベッドの下に小柄男性が隠れて生活」のドッキリのネタバラシ直後、目隠しをされたクロちゃんがシェアハウスに連行されるところから幕を開けた。
「今日から見ず知らずの男女6人で共同生活を送っていただきます。用意したのは素敵なお家と素敵なクロちゃんだけです。台本は一切ございません。水曜日のダウンタウンより」
「モンスターハウス」のメンバー
女性:莉音・蘭・歩美
男性:佐野健太・山崎大雅・クロちゃん
男女共にみんな見た目の雰囲気もバラバラで、うまい具合のキャスティング。
のっけから仕切り始めるクロちゃん。自己紹介では男性の話には露骨に興味を示さず、女性3人に彼氏がいないと分かってニヤニヤ……と、すでに気持ち悪さ全開。
初日の夕食では、クロちゃんに対してどんなイメージがあるか?と言う質問に対し、
歩美「四六時中嵌められてるイメージ(ドッキリによくかかっている)」
莉音「アイドルオタクと嘘つき」
蘭「グラス舐めてるところが怖い」
話題はメンバーの恋愛遍歴について。
歩美「24年間彼氏ができたことがないが、肉体関係を持った相手は17〜18人くらいいる」
大雅「彼女はできたことがない。デートに行ったこともない。キスもない」
翌日バーベキューに行くと言うことで話がまとまり、男性陣女性陣、それぞれ寝室へ。
第一印象、誰が良かったか?
佐野健太(以下さのけん)「歩美ちゃん。清楚な感じがするが、話してみるとギャップがあある。初めの印象とは変わった」
大雅「気になったのは莉音さん。純粋に興味がある」
クロちゃん「3人ともかわいい。第一印象で言うと莉音ちゃんかなあ。顔面がめっちゃ好き」
歩美「さのけんさんは優しそう。大雅くんはかっこいいと思った」
莉音「大雅くんは(かっこいいより)かわいいが強い。大学生ってこんなに大人しいんだなあと思った」
クロちゃんの印象(女性陣一同失笑)
莉音「思っていたよりも変な人じゃなかった。ヤバい人だって勝手に思っていたけど、実際会ってみたら全然優しいし、普通に好印象」
蘭「えぇ〜(引いてる)」
莉音「クロちゃんの場合、ギャップ萌えかも。以外に普通の人だっていう……」
蘭「あぁ……。絶対ないわ(笑)」
莉音「え〜?無い?(笑)」
蘭「あり得ない(笑)」
翌日、一同はバーベキューへ。
水着に着替えた女性陣を見てニヤケるクロちゃん。
そしてクロちゃんは本命・莉音と二人でテントの中に。
さのけん&歩美、大雅&蘭もそれぞれペアができあがり、
さのけんが歩美をドライブに誘い、蘭はごはん行こうと大雅と約束を取り付けた。
クロちゃんが「好きだなと思った」と告白すると、スタジオに悲鳴。
莉音は「嬉しいなあ」とまんざらでもない様子。(あれ、目が笑ってない?)
クロちゃん「嘘つきとか色々言われるけど、決めたの。莉音にだけは嘘つかないでおこうと思った」
クロちゃんがデートに行こうと持ちかけ、指切りを要求。めちゃくちゃ気持ち悪い
莉音は終始照れ笑い、クロちゃんにされるがまま指切り。
そのまま手を繋ぐクロちゃんにスタジオメンバーも見ていられなくなる……
浜田「帰れ帰れ!はよ帰れ!」
カットが変わり、今度は莉音がいた椅子に蘭が座っており、
クロちゃん「今回、自分の気持ちに素直になろうと思ってるから。(略)俺は、蘭ちゃんが一番好き」
まさかの二股発言にスタジオ驚愕。
ここでVTRは終了。
プレゼンターのたむらけんじが「これは新感覚ホラーですか?」と叫んだように、第1話からゾッとする場面が多すぎる。が、番組としては◎。欲求のままに嘘をつくクロちゃんはモンスターとしてこの企画を大いに盛り上げており、視聴者の想像の斜め上をいく展開を見せてくれる。これは流石の仕事っぷりと言えるだろう。
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第2話(2018年10月31日放送)
共同生活2週目。
クロちゃんと蘭が朝食を食べていると、さのけん&歩美は川越へデートへ向かう。
蘭が夜に大雅とデートの予定があることを知ったクロちゃんは「何で誘ってくれなかったの」と拗ねるが、蘭は「クロちゃんは、莉音ちゃんでしょ」と鋭く切り返した。
蘭「友達との境界線は?」
クロちゃん「キスできるかどうかかなあ」
蘭「でもさ、軽い言い方すると付き合いたいと思わなくてもチューってできるじゃん。手も繋げるじゃん」
クロちゃん「うーん、でも俺は好きじゃないとキスできないかなあ」
私は一体何を文字に起こしているんだ。頭がおかしくなりそうだ。
川越デートを楽しむさのけんと歩美。
さのけん「クロちゃん、どう思う?」
歩美「動いている姿を見ると、すごいほんわかして、声も高くて、超かわいいキャラで、本当に性格すごいいいなと思うんだけど、見た目めちゃめちゃオッサンじゃん?(笑)」
スタジオ一同拍手笑い。
カットが変わって、クロちゃんと莉音のデートに場面が移る。
お台場の夜景が見えるレストランで食事をする二人だが、クロちゃんが莉音にプレゼント、と言ってキャンディブーケ?を渡すと、莉音はかわいい!めっちゃ嬉しい!と大喜び。
クロちゃん「莉音のことを守るね」
莉音「ほんとに優しい、イメージ全部変わった!」
クロちゃんが莉音の頭を撫でる。
ワイプの河北麻友子「ギャ〜〜〜〜」
またまた場面は変わり、大雅&蘭デートの様子へ。
大雅「男性陣の印象、クロちゃんは?」
蘭「クロちゃん?まあキモいよね(笑)でもこの間、『いいと思ってる』って言われて、やめてくださいって思った」
蘭「私、どう?」
大雅「うーん、あり、かな」
蘭「本当に?嬉しい」
映像が切り替わる。食事を終えたクロちゃんと莉音に
スタジオの浜田「この子だけババ引いてる」と失笑。
手を繋ぎ、キス寸前の超至近距離まで莉音に接近するクロちゃん。悲鳴と怒号が飛び交った。
一方、大雅&蘭も食事を終え、夜道を二人で歩く。
蘭「好きな人と飲んでる時、酔っ払ったらチューとかしたくなるし……変かな?」
まさかの、蘭が大雅にキスするという衝撃展開。
ここで映像は一旦終了。後半へ。長くなってきましたので拾う箇所減らします。
後輩とごはんに行きシェアハウスについて話すクロちゃん
「自撮りのふりをして蘭ちゃんの写真をこっそり撮った」
「(二股がバレても)莉音ちゃんは口八丁手八丁で何とかできると思う」
モンスターハウスにて、さのけん&莉音ツーショットトーク
莉音「クロちゃんにキスされそうになった。口が臭かった。この世の物とは思えない(臭い)」
莉音「(大雅について)気になる存在ではある」
大雅&クロちゃんツーショットトーク
大雅「蘭とキスした」
これを受けクロちゃんは、莉音とキスした、と嘘をつく
このことはお互いに口外しないと約束したのだが、その後、
クロちゃんが莉音に「蘭&大雅がキスしたらしい」とバラしてしまう!
ここで第2話終了。嘘に嘘を重ねるモンスターの暴れっぷりにはスタジオもネットも騒然である。
***
第3話
共同生活3週目
莉音とクロちゃんにどうして帰りが遅かったのか聞かれた歩美
「(出会い系)アプリで知り合った人と…」
「(恋愛感情は)ないかなあ」
莉音とクロちゃんで公園にピクニックデート
莉音の作った弁当を食べるクロちゃん、キモい言動は割愛
大雅&蘭はIKEAで買い物
先日のキスについて
大雅「キスは嫌ではなかったが、段階を踏んでいきたい。今のところ付き合うという考えはないかな」
ちょっと振られたみたいになった蘭
クロちゃん、蘭、さのけんで深夜の宅飲み
さのけんが寝るわ、と部屋を出ると、酔った勢いでクロちゃんが蘭にキス。
スタジオ大絶叫。
蘭がいなくなった後にはソファの座面を嗅ぐ、グラスを舐める、などの恒例行事。
これにて第3話終了。
***
すみませんお待たせしました。ここから考察に入ろうと思います。
第3話まで見てきて、不可解な点がいくつかある。
「なぜ女性はクロちゃんに言い寄られても抵抗しないのか?」
まずこの一点。
クロちゃんと手を繋いだり、キスしたり、気持ち悪いに決まっていますが、デートに行った莉音ちゃん、キスをした蘭ちゃんも、嫌な顔一つしない。
特に、最初散々キモいと言っていた蘭ちゃんが急に態度を翻しキスしてしまう場面には強い違和感を感じました。これには絶対に何か理由がある。
さぞかし沢山お金をもらっているんだろう、という考えに自然と至りますよね。
本家テラスハウスには「キス手当」なる制度があるそうで。
そしてもう一つ、
「この企画は、どのように終焉を迎えるのか?」
テラスハウスそっくりの演出、「恋愛リアリティショー」という謳い文句で始まったこの企画ですが、とにかく、ここまででクロちゃんはいい思いをしすぎています。
クロちゃんに幾多のドッキリをかけてきたこの番組のことですから、このままいい思いをさせて終わるはずがない。ましてや藤井さんのことですから、誰もが驚くようなオチを設定していないはずがない。
この二つの疑問について考えた時、とある仮説が浮かびました。
もしかして、この企画の本質は「女性がいかに『手当』を稼ぐかという点に主眼が置かれたゲームなのではないか、またこのゲームに最終的なクロちゃんへの制裁についての何かしらが絡んでいる」のではないか?
これはあくまでも仮説にすぎませんが、私が思うにゲームはこんな感じです。
・さのけんさん、大雅くん、クロちゃんにそれぞれ「手当」の金額が設定されており、クロちゃんがもっともその金額が高い。
・女性はどの男性を狙うも自由(=台本はない。また、ゲームをどうプレイするかはプレイヤーである女性に委ねられているため、ヤラセでもない)
・最もお金を稼いだ人にだけ手当がおりる、
・あるいはクロちゃんへ制裁を下す権利が与えられる?
・女性陣は番組のオンエアを見て、他の二人がどの程度稼いでいるのかを逐一確認している
さらに以下は可能性の低い憶測ですが
・女性陣は初日の夜にルールを知らされた?
・男性陣にはこのゲームのことは知らされていない?
・男性陣にこのゲームの存在を感づかれたらアウト?
・現時点で最もクロちゃんとの接触が少ない歩美の逆転劇がある?
次回、第4話では、第1話のオンエアをメンバーみんなで見る様子が放送されるようです。もしこれが本当なら、オンエアの確認、すなわち「伏線回収」が行われるということ。
そう、ここまでの内容は壮大な伏線(フリ)にすぎないのです!
「丁寧なフリ」「後半で入れ子構造が判明」って……なんかこれ、めちゃめちゃ記憶に新しくない?
「カメラを止めるな!」だ……!!!!!
今年話題になったこの映画は、低予算でありながら面白い!と口コミで人気を集めました。
ネタバレ回避のため詳細は書きませんが、映画を見た方ならわかるはず。この映画の魅力は構成の妙でした。
私はこの映画を見て、「この構成はあらゆる作品に応用できるものなので、これを利用した他の作品ももっと見たい!」と常々思っていました。
まさか藤井さんがやってくださるとは思いませんでした(まだ確定していないけど←)
今年のトレンドとも言える「カメ止め」型の構成を藤井さんなりに解釈して、水曜日のダウンタウンらしい素晴らしい企画を作ってくださったのでは?と思わざるを得ない。
もう一度言いますが、これは第3話終了時点でのいち視聴者の考察・憶測にすぎません。
この企画の全てが収束したらまた答え合わせをしたいと思います。
第5話以降について藤井さんがTwitterで言及していないことから第4話で終わりなのかなとも予想。黒服の人が持っていたあの箱は何だろう。
オチとしては、うーん落とし穴はもうすでにやったし、(落とし穴はロンハーに勝てないのでできればやめてほしい)落とし穴どころでは済まされないと思うんですが。笑
業界が注目する、前衛的なバラエティ番組「水曜日のダウンタウン」。
私は藤井さんの番組が大好きで、他にも色々見ましたし、藤井さんの著書も買って読みました。彼が何を企んでいるのか私にはわかりませんが、視聴者として全力で食らいついていきたいと思っています。
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